粉末タイプの甘酒の特徴とは?お得に購入する方法と選び方を紹介
「粉末タイプの甘酒には、どんな特徴があるんだろう?」
「粉末タイプならではのメリットや選び方が知りたい」
日本古来の飲み物として古くから伝わる甘酒は、その栄養価の高さから「飲む点滴」と呼ばれています。
そんな甘酒には、開封してすぐに飲める液体タイプと、水に溶かして作る粉末タイプがあります。一見すると液体タイプの方がよさそうに感じますが、粉末タイプならではのメリットもあるのです。
本記事では、粉末タイプの甘酒について特徴やメリットを紹介します。
甘酒とは?原材料の違いと栄養成分
甘酒は米や玄米から作られた日本古来の飲み物です。
起源は古墳時代の「日本書紀」の中にある「天甜酒(あまのたむざけ)」や「醴酒(こさけ)」とされています。西暦でいうと720年前、今から約1,300年も前に誕生していたそうです。
そんな甘酒には米麹と酒粕の2種類があります。
ここでは2つの異なる甘酒の特徴を見ていきましょう。
- 米麹甘酒の特徴
- 酒粕甘酒の特徴
米麹甘酒
米と米麹をもとに作られた甘酒です。
麹菌を加えて発酵させているのが特徴で、米が持つ自然な甘みを引き出します。アルコールは含まれていないので、妊娠中の方や幼児でも安心して飲めるのがメリットです。また、酒粕甘酒と比較して低カロリー・低糖質になっています。
スーパーなどで入手できるものの多くは、米麹をもとに作られた甘酒です。
酒粕甘酒
酒粕甘酒は酒粕を水に溶かして砂糖を加えて完成します。
日本酒を作る過程で生まれる副産物の酒粕を使っているのが特徴です。酒粕には微量のアルコールが含まれているため、甘酒にもアルコールが含まれることがあります。ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、酒粕に含まれる栄養を摂れるのがメリットです。
ただし、アルコールが苦手な方や妊娠中の方は飲むのを控えた方がよいでしょう。砂糖が含まれるため、米麹甘酒と比べてカロリーや糖質が高くなります。
日本酒の風味が好きな方は、酒粕甘酒がおすすめです。
甘酒に含まれる栄養成分
甘酒には以下のような栄養成分が含まれています。
- オリゴ糖
- ブドウ糖
- ビタミンB群
- アミノ酸
- コウジ酸
- 食物繊維
- タンパク質
消化がよい甘酒は、素早く栄養補給ができます。
体づくりに欠かせないアミノ酸やタンパク質も含まれており、免疫力アップやトレーニング後のリカバリーなどにも活用可能です。
カロリーや糖質は高いものの、人間にとって重要な栄養が摂れることから「飲む点滴」と呼ばれるのも理解できるでしょう。
粉末タイプの甘酒の特徴
粉末タイプの甘酒には、以下のような特徴があります。
- いつでもできたてが飲める
- 持ち運びが楽
- 常温保存ができる
いつでもできたてが飲める
粉末タイプの甘酒は、いつでもできたてを味わえるのがメリットです。
例えば、液体タイプの甘酒の場合、開封してしばらく時間がたつと味が変わってしまうことがあります。中身が沈殿したり、変色することもあるでしょう。そのため、大入りサイズを購入すると、見た目の印象が悪くなってしまう可能性があるのです。
粉末タイプであれば、飲みたいときに飲みたい分だけ作れます。
また、粉末の量を調整して、甘酒の濃さを変えることも可能です。好みの味の甘酒を、いつでもできたての状態で楽しめるのは、粉末タイプならではのメリットと言えるでしょう。
持ち運びが楽
手軽に持ち運びができるのも、甘酒ならではの特徴です。
ジップロックつきのパックに入った粉末タイプの甘酒は、バックの中で液漏れする心配がありません。水分を含んでいないので軽く、サイズ自体もコンパクトです。
勤務先や旅行、アウトドアなどにも手軽に持ち出せるでしょう。
常温保存ができる
粉末タイプの甘酒は、開封後も常温保存ができます。
液体タイプの場合、開封後は冷蔵保存しなければなりません。前述した通り、味が変わりやすいので、なるべく早く飲み切る必要もあるでしょう。
粉末タイプは冷蔵庫のスペースを圧迫する心配がないので、収納に困ることもありません。
粉末タイプの甘酒はどこで売ってる?
粉末タイプの甘酒は一部のスーパーやドラッグストアなどで販売されています。
ただし実店舗で取り扱われている粉末タイプの甘酒は多くありません。こだわりの原材料が使われている甘酒を購入したい方は、通販サイトがおすすめです。
Amazonや楽天市場などの通販サイトには、さまざまな粉末タイプの甘酒が販売されています。
酒粕由来でノンアルコールタイプのもの、酒粕と米麹を組み合わせて作られた甘酒なども入手可能です。
近くの店舗で粉末タイプの甘酒を見つけられなかった方は、通販サイトをチェックしてみるとよいでしょう。
粉末タイプの甘酒の相場
粉末タイプの甘酒の相場は、100g(10杯分相当)で350円ほどとなっています。
1杯35円として考えると経済的と言えるでしょう。
こだわりの製法や原材料が使われているものは高めになりますが、1杯あたり50〜70円ほどとリーズナブルな価格になっています。
お得に購入したい方は業務用がおすすめ
少しでもお得に購入したいという方は、業務用の粉末タイプがおすすめです。
通販サイトには、業務用や大入りサイズの粉末タイプも販売されています。小分けにされた少量パックよりも若干安くなることが多いです。
また、通販サイトのショップによっては「〇〇円以上の購入で〇〇%割引」といった割引が適用されるケースもあります。通販サイトのポイントを貯めることもできるので、結果的に安く購入できる可能性が高いです。
無添加の粉末甘酒はオンラインで購入できる
オンラインの通販サイトであれば、無添加の粉末タイプの甘酒も販売されています。
シンプルな原材料で素材が持つ自然な味を楽しみたい方におすすめです。Amazon、楽天市場やメーカーの公式サイトなどで購入できるので、気になる方はチェックしてみるとよいでしょう。
甘酒の嬉しい効果
甘酒で期待できる嬉しい効果について見ていきましょう。
- 血行促進
- 腸内環境の改善
- 疲労回復
- ダイエットをサポート
- 抗酸化作用
血行促進
甘酒に含まれるビタミンB群は、エネルギーの代謝をサポートしたり、血管を拡張したりなどの働きがあるとされている栄養素です。
結果が広がり血流がよくなることで、血行を改善してくれる効果が見込めるでしょう。温かい甘酒を飲むことで、血行促進だけでなく代謝もアップします。全身の血の巡りがよくなれば冷え性対策にもなるでしょう。
ビタミンB群は、皮膚の代謝をよくする働きもあるとされています。
肌の調子を整えたい方にとっても甘酒は役立つでしょう。
腸内環境の改善
甘酒には腸内環境を改善する栄養素が含まれています。
食物繊維やオリゴ糖などは、善玉菌のエサになると言われており、腸内環境を整える効果が期待できます。腸内をよい状態にできれば、便秘解消や免疫力アップなどの嬉しい効果が見込めるでしょう。
腸内フローラのバランスを整えたい方にとっても甘酒が重宝します。
疲労回復
甘酒は疲労回復にも効果的と言われています。
例えば、甘酒に含まれるブドウ糖は、体に素早く吸収される栄養素です。疲れを感じたときに甘酒を飲めば、スピーディーに栄養補給ができるでしょう。
ブドウ糖は体だけでなく、脳のエネルギー源にもなるので、頭を使うクリエイティブな仕事をしている方にも重宝します。
腸内環境が整い免疫力が高まることで、疲れにくい体を目指すこともできるでしょう。
ダイエットをサポート
甘酒に含まれるブドウ糖は、消化吸収されやすく血糖値を上げる働きがあります。
この働きにより、少量の甘酒を飲むことで満腹中枢が刺激されるのです。少しの甘酒で満足感が得られるため、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できるでしょう。
ただし、甘酒自体のカロリーや糖質が多いので、大量に飲むと太る原因になってしまいます。カロリーオーバーに気をつけながら、適量を取り入れるようにしましょう。
抗酸化作用
甘酒には抗酸化作用があるとされる栄養がいくつか含まれています。
例えば、アミノ酸の一種であるエルゴチオネインは、細胞の酸化ストレスに対抗して、老化を遅らせる可能性があるとされている成分です。
ポリフェノールの一種であるフェルラ酸は、紫外線や環境汚染などによる細胞の損傷を防ぐ効果があるとされています。
さらに米麹に含まれるコウジ酸は、シミの原因になるメラニンの生成を抑制することが研究によって明らかになりました。甘酒を飲むことで、アンチエイジング効果を期待できるでしょう。
粉末タイプの甘酒の選び方
粉末タイプの甘酒を選ぶ際は、以下のポイントを考慮するとよいでしょう。
- 自然派は添加物が少ない甘酒がおすすめ
- 栄養成分
- 味の好み
自然派は添加物が少ない甘酒がおすすめ
素材の持ち味を活かした甘酒が好みの方は、添加物が少ない甘酒を選ぶのがおすすめです。
市販の甘酒の中には、甘さを強化するために水あめが使われているものもあります。カロリーが高くなってしまう可能性もあるので、ダイエット中の方は砂糖や水あめが入っていないものを選択しましょう。
粉末タイプの甘酒の中には、生姜や天然のハチミツなどを組み合わせたものもあるので、用途に合わせて使い分けるのもおすすめです。
栄養成分
甘酒は原材料によって含まれている栄養成分が異なります。
市販品の中には栄養成分を添加して強化している甘酒もあるので、甘酒を飲む目的を明確にして、必要な栄養が含まれているものを選ぶとよいでしょう。
味の好み
甘酒は継続してこそ効果が実感できる飲み物なので、好みの味かどうかは重要な選定ポイントになります。
どんなにヘルシーでも、好みの味でなければ継続するのは難しいでしょう。
米麹か酒粕のどちらが使われているのかや、米自体の種類によって味が変わってくるので、気になる甘酒を見つけたら試してみるのがおすすめです。
粉末タイプの甘酒で作れるアレンジレシピ
ここでは粉末タイプの甘酒で作れるアレンジレシピを3つ紹介します。
- 甘酒パウンドケーキ
- 甘酒バナナシェイク
- ブルーベリー甘酒ヨーグルト
甘酒パウンドケーキ
甘酒の風味を活かしたパウンドケーキです。
【材料】
- 薄力粉140g
- ベーキングパウダー12g
- 甘酒250ml
【作り方】
- オーブンを200℃で18分余熱する
- ボウルに薄力粉、ベーキングパウダーを入れて泡立て器で混ぜる
- 粉末甘酒を入れて混ぜたら型に流し込む
- アルミホイルを被せて、残り8分になったら外して焼いて完成
甘酒バナナシェイク
ほんのり甘酒風味がバナナと相性抜群のシェイクです。
【材料】
- バナナ1本
- 牛乳100ml
- 粉末甘酒小さじ2
- ハチミツ小さじ1
【作り方】
- バナナをフォークで潰す
- 潰したバナナをコップに移し、粉末甘酒、ハチミツ、牛乳を入れてよく混ぜたら完成
ブルーベリー甘酒ヨーグルト
甘酒のさりげないアクセントがおいしいヨーグルトのアレンジレシピです。
【材料】
- ヨーグルト適量
- ブルーベリー(冷凍も可)10粒程度
- 粉末甘酒小さじ2
- レモン小さじ1
- ハチミツ小さじ1〜2
【作り方】
ヨーグルトにブルーベリー、粉末甘酒、レモン、ハチミツをかけて混ぜれば完成
まとめ
粉末タイプの甘酒は、飲みたい分だけ作れたり手軽に持ち運べたりなどのメリットがあります。
常にフレッシュな甘酒が味わえるので、液体タイプのように味が落ちる心配がありません。開封後も常温保存ができるため、冷蔵庫のスペースを圧迫することもないでしょう。
無添加の粉末タイプは通販サイトで購入可能です。
血行促進や腸内環境の改善など、甘酒には体にとって嬉しい栄養が含まれています。
疲労回復や抗酸化作用なども期待できる甘酒を取り入れて、健康的な生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか。